海外旅行ほぼ未経験!ニュージーランド旅行記(その8)


ニュージーランド最大の都市、オークランド


1月30日(木) 絵になる風景とはこういうことなのか。

朝、バスの出発時間前。昨日と打って変わって空は晴れていた。ホテルを出てワカティプ湖畔までダッシュ。遠くに見える山、森、湖をカメラにおさめる。まるでスターウォーズ初期3部作の特撮で使われたマットペインティングみたいだ。

ゴンドラに乗って登ったボブズヒル山頂もきれいに見える。

クイーンズタウンの湖畔は別荘地。販売価格は3〜4億円もするらしい。交通の便が決して良い土地とは言えない。けれど高額なのは、ここが「女王陛下にふさわしい」土地だからだ。

バスに乗り、クイーンズタウン空港へ。ここからオークランド空港へ向かうのだ。搭乗まで時間があったので、空港内を探索。チョコレートの量り売りで有名なパタゴニアのカフェがある。

搭乗時間になった。クイーンズタウン空港でニュージーランド航空機の国内線に乗り、オークランド空港へ。オークランド空港からクライストチャーチ空港に向かったときと同じく、機内でクラッカーとドリンクのサービスがつく。

オークランド空港に到着。オークランドは旅行の最終観光地。3日前にニュージーランドに最初に降り立った土地でもある。その時と同じく暑い。気温は20度以上ある。

バスに乗り込むと、現地ガイドのSさん(男性)がオークランドの概要について説明してくれた。Sさんはオークランド在住2年目。とても若い。

  • 坂が多い。
  • 溶岩が冷えて固まり、凸凹になった土地に上にできた街。
  • 近年都市人口がどんどん増加し、住宅難になってきている。地下も高騰中。ニュージーランドではまれな2階建ての建物が増えてきている。
  • オークランドという地名はアメリカにもある。スペルは “Oakland”。Oakはオーク材など木の種類を意味する。
  • ニュージーランドのAucklandは、初代オークランド伯爵(Baron Auckland)のウェリアム・イーデンさんに因んで首都の名前としてつけられた。
  • 現在のニュージーランドの首都はウェリントン。

バスでオークランドの市内観光。最初の目的地はAuckland DomainにあるWinter Garden。いわゆる温室だ。珍しい花が咲き乱れている。

次に向かったのは風光明媚な港(アメリカズカップ・ビレッジ?)。オークランド中心街と対岸をむすぶハーバーブリッジが見える。以前は片側4車線だったところを、道路渋滞緩和のために8車線に改良。工事を請け負ったのは日本のIHI。この時の技術力が高く評価され、日本製品に対する信頼が高まったという。

技術力の証として旅行期間中、街行く車で日本車が多いことに気づいた。トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スズキ、スバルなど主要な日本の自動車メーカーがほとんど。Sさん曰く、日本車はガソリンを入れれば永遠に走ると思われているらしい。それくらい日本車への信頼が厚い。

洗車されずに土ほこりをかぶったまま走っている車が多いことにも気づいた。テカポ湖で泥だらけの高級ベンツを見たこともある。日本人のように頻繁に洗車する習慣があまりないのだと言う。それにしてもフロントガラスくらいはクリアにしておかないと運転が危険に思える車に何度も遭遇した。

オークランドでは船舶の免許を取るための試験がない。小型の船であれば、日本円で16万円くらいで買えるらしい。操縦技術は家族が子どもに教えるのだという。オークランドはヨットの街と呼ばれるほど船を所有している人が多いようだ。

バスに乗り、宿泊するホテルSky City Hotelへ。オークランドの中心街にあり、ホテルの上は展望台 Sky Towerになっている。外観は東京スカイツリーに似ているかな。


デボンポート〜オークランドのパノラマ風景が楽しめる港街


午後からは終日自由行動。前日までにいろいろ調べて観光ルートを想定。船の街だからフェリーに乗りたいなと漠然と考えていた。広島でもフェリーに乗る機会が多いから、海外との比較をしてみたかったのだ。オークランドから対岸のデボンポートに渡るフェリーがあるのを見つけ、フェリーに乗船することにした。

フェリー乗り場の建物は外観がレトロ。建物周辺は工事中。オークランド初の地下鉄工事が進んでいるらしい。

乗船受付カウンターには10代くらいの男の子。アルバイトなのだろうか。片道、往復のどちらにするかと質問されたので、往復と答える。フェリー往復代金は$15。渡されたチケットにはQRコードが印刷されている。これを改札口らしきところにかざしたが反応がない・・・。何度やってもダメ。おかしいなと思い、ふと改札口の脇を見るとスタッフらしきお姉さんが立っている。お姉さんに事情を説明すると、手に持っていたQRコードをスキャンする機械をチケットに押し当てて入場させてもらえた。改札口が使えるのは、プリペイドカードのみらしい。電車の改札口みたいだ。次のフェリーが到着するゲート番号を親切に教えてくれた。ありがとう!

フェリーは30分おきくらいに発着。乗り場は乗船客でごった返している。自転車、バイクも持ち込めるらしい。フェリーに二輪専用の駐輪スペースが確保されている。

外の景色を眺めたかったので、デッキの座席を確保。デボンポートに向けてフェリーが出航した。オークランド中心街がみるみる離れていく。中心街は高層建築が集中し、周囲は住宅街のようだ。先ほどみたハーバーブリッジも見える。空はピーカン。暑いな。

フェリーの乗客は韓国人が多い。自撮り棒を使ってスマホで自撮りをしている。まさに絵になる風景だろうな。

15分くらいでデボンポートのフェリー乗り場に到着。建物を降りると、目の前にビクトリアロードが伸びている。街の左右を眺めながら、北に向かう。図書館、映画館、フィッシュ・アンド・チップスのレストランのほか、ジャパニーズ・レストランも発見。焼きそば、うどん、ラーメンなど麺類が中心の様子。ランチにしようかなと思ったが、時間を節約するためにランチを抜いて観光を優先することに。

ビクトリアロードの坂を登っていくと、マウントビクトリアの入り口が見えた。山といっても小高い丘で登りやすい。山頂に登ると、オークランド周辺が360度見渡せる絶景がひろがっていた。スーパーマリオブラザーズに登場するカラフルなキノコのようなオブジェがぽこぽこと生えている。韓国人の女の子たちがここで記念撮影をしていた。後で調べてわかったのは、このキノコは山の地表の水分をコントロールする空気穴らしい。

この時点で体感温度は30度以上。暑くて汗が吹き出す! オークランドに到着してから日焼け帽子のために着ていた薄手のパーカーを脱いで、腰に巻きつける。ニュージーランドの夏は紫外線が日本の7倍。なるべく長袖を着ようと思っていたがもう限界。

マウントビクトリアを下山して(そこまで大げさなものでもないけど)、フェリー乗り場までビーチ沿いを歩く。海水浴をしている親子がいる。相変わらずカモメは人間を恐れない。ふと海風に潮の香りがしないことに気づいた。海水の色はテカポ湖などで見たようなエメラルドグリーン。日本の海水の成分と異なるのだろうか。

デボンポートのフェリー乗り場に到着。出発まで待つ間、ビーチを歩く。さらさらの白い砂だ。ニュージーランドは火山国。日本の関東ローム層でできた黒い砂浜(江ノ島近辺の片瀬海岸など)を想像してたので意外だった。もしかしたら人口の砂浜かもしれない。


オークランドの港周辺散策


フェリーが港に到着したので乗り込み、船はふたたびオークランドの中心街をめざす。空を見上げると夏らしい青空と白い雲。思えば旅行期間中、ずっと天気が良かったな。ミルフォードサウンドは想定内の雨だったから気にならなかったし。よき思い出はよき天気とともに、だね。

フェリーが港に到着。フェリーを降りて、すぐ近くにあるOKギフトショップへ。胡・大橋巨泉さんが世界中にオープンさせた店舗の一つが、オークランドにもある。ニュージーランドはオークランド、クイーンズタウンの2店舗。クライストチャーチにもあったらしいが、地震後にクイーンズタウンに移転したとのこと。最後まで購入を悩んでいた缶入りバターを買う。350gもあるバターを消費するのにどれくらいかかるだろうか。

OKギフトショップを出て、ウィンヤード・クロッシングブリッジを見に行く。ガイドのSさんから跳ね橋があることを聞いていたので、見てみようと思った。日本ではあまり見られない珍しい形だ。すぐ近くで若い男性2人が海に何度もダイビングしている。

太陽が照りつけて暑い。お土産とパーカーを一旦ホテルの部屋に置いて、また外出することにしよう。それにしても坂が多い。交差点で歩行者用信号が赤なので待つ。車道の幅は広いはずなのに、結構信号無視してガンガン道を渡る人がいる。20年前に見たイギリスの光景を思い出していた。

ニュージーランドの歩行者用信号は、青から赤に変わると赤が点滅する。日本では青が点滅して赤に変わるが、こちらでは赤が点滅するのだ。

街のあちこちに電動キックボードのようなものが乗り捨てられている。添乗員のKさんによれば、オークランドでの移動手段として人気があるそうだ。ネットで予約して解除コードを入れると、利用できる。専用の走行レーンも街のあちこちで見かけた。結構スピードが出るため、事故が頻発している問題になっているとも聞いた。街中で邪魔にならないように置いておくと、朝にトラックが回収に来るそうだ。

坂が多いオークランドにはもってこいの移動手段。クライストチャーチにも置いてあるようだ。操作方法はこちら。

暑いくて喉が乾いていたので、ミルフォードサウンドでガイドをしてくれたMさん(女性)オススメのL&Pをコンビニエンスストアで買う。L&Pの正式名称は「Lemon & Paeroa」。レモン風味の炭酸飲料だ。ニュージーランドではポピュラーなドリンクらしい。一気飲みした、うまい!

Lemon & Paeroa Drink

荷物を部屋に置いてホテルの上にある展望台、Sky Towerへ。ホテルのエレベーターを利用するには部屋のキーカードが必要。エレベーターに乗ると、行く階を押すボタン近くにキーカードをかざしてからボタンを押すとエレベーターが動く仕組み。ホテルの部外者がエレベーターを動かせない訳だ。

ツアーの割引でSky Towerの入場料が通常$32のところを、$25になる。これを利用して展望台に入場。エレベーターでまずは51階へ。別のエレベーターに乗り換えるとさらに上の60階まで登れる。オークランドの中心街から東西南北が一望できるベストスポット。先ほどいってきたデボンポート、ハーバーブリッジも見える。50階にあるSky Cafeでは食事もOK。結婚式もできるそうだ。

展望台から降りて、オークランド中心街を散策。ランチを取っていなかったので腹ペコ状態が限界に。現地ガイドSさんがオススメのTony’s Lord Nelson Restaurantへ。開店直後の午後5時くらいだったので、お店は比較的空いていた。ニュージーランドの最後の食事なので、ラムチョップをオーダー。焼き加減はレア。ミント味のキウイペーストソース(?)が付いてくる。サラダを付けたらものすごいボリュームに・・・。お腹が空いていたのでペロリと平らげた。

レジ精算時に女性店員から「職業は写真家なの?」と聞かれた。一眼レフカメラを持っていたからだろう。写真家で日本からやってきたと答えた。本当は趣味だけど。

Tony’sを出て、メインストリートのクイーンストリートを歩く。高級ブランドショップが立ち並ぶなか、謎の看板を発見。Superdry 極度乾燥(しなさい)

なんだこれは一体。帰国後に調べたら、どうやらイギリスの人気アパレルブランドらしい。日本には進出していない様子。

オークランド大学の階段がレインボーに塗られていた。カラフル。

日本のガンプラやガレージキット、ポケモンなどを販売しているホビーショップ。

閉館時間後に訪れたAuckland Art Gallery。現代アート中心の美術館。

アート作品が街のど真ん中にドドンと置かれていた。

夕方頃から雨がぽつぽつ降り出す。ひさしぶりのシャワーだ。今日はいろいろ回れたし、ホテルへ帰って明日の準備をしよう。部屋に戻り、ニュージーランドで撮影した写真を整理したり、日本帰国の準備をしたり。

部屋のエアコンの設定温度が19度。キンキンに冷えている。エアコンのボタンを押しても温度が変わらない、電源を切ることもできない。フロントに電話して事情を説明したら、スタッフがすっ飛んできてエアコンを調整してくれた。どうやらボタンを押して設定変更するまでにタイムラグがあるらしい。納得。

明日はいよいよ日本に帰国する日だ。その9につづく。