オークランド空港に着陸
飛行機に乗っている間、自分はヘッドホンをほとんど耳にかけていなかった。元々耳を塞ぐのが苦手。イヤホンも日常的に使わない。機内アナウンスの時だけ、英語を聞き取るためにササッと耳に掛けた程度。
機内食は意外とおいしい。出るタイミングは離陸の2時間後と着陸前の2時間前。肉料理か魚料理、またはビーフかチキンというパターン。成田〜オークランドは往復で日本料理が必ずあった。自分は選ばなかったが肉じゃががあったな。ふるさとの味だからか?
機内ではほとんど寝て過ごす。時々前の席の背もたれの後ろにあるディスプレイで飛行機の現在地を確認。成田からオークランドまで約10時間。なかなかの長丁場だ。
ニュージーランド航空が制作した機内での安全動画が、どえらい気合が入っていて。夏のニュージーランドを訪れた人が、リゾート地で機内安全についてレクチャーを受けるというもの。まるで音楽のPVみたい。しかも本物のCAさんが登場しているらしい。見ると入国する前からワクワクするよね!
添乗員のKさんがエコノミークラス症候群対策を教えてくれた。長時間のフライトは身体に負担をかけるのでオススメ。
- 足のかかとを床につけてつま先を上げる→かかとを床から離してつま先を床につけるを何度か繰り返す。
- ひざの裏を拳(こぶし)でグリグリと揉みほぐす。
- 足の付根を軽くさする。
ニュージーランドを飛行機からはじめて見た印象は、茶色の山々。山と山の間に延々とつづく道。街が見えてくると、広大な畑と畑をぐるっと加工用にある林(後に防風林であることを知る)。四角い畑をなぜか丸く収穫したような跡が見える。
ニュージーランド北島を海岸沿いに南下し、オークランド空港に着陸。いよいよニュージーランド本国に踏み入れる!この時点で1月27日(月)。
キャリーケースを受け取り、セキュリティチェック、入国審査、検疫を経て到着出口を出る。試しに空港の自動ドアの外に出ると気温が高い、暑い。20度くらいはあるだろうか。日本の夏のようなじめじめした感じはなく、カラッとしている。これだ、これが求めていた南半球の夏だ!
オークランド空港からクライストチャーチ空港に乗り継ぐ間、昼食をたべる。はじめての買い物だ。サンドイッチ、フルーツスムージーを手にとってレジへ。全部で$14、日本円で1,120円。ニュージーランドは物価が高いと言われていて納得。クレジットカードの支払いもドキドキ。支払いが終わってからレシートが必要かと聞かれたが聞き取れなかったので、Sorry?を連発。ようやく意味を理解したので、Pleaseと伝えたら渡してくれた。
旅行期間中、このPlease〜というフレーズは多用した。文章にできなくても、Please+単語でなんとかなることがわかったからだ。次回はちゃんと文章で伝えたい。
買ったものをフードコートエリアで食べていると、目の前の席にバックパッカーらしき外国人(この呼び方も変だ)のお姉さんが来て、天ぷらうどんを食べ始めた。割り箸を割って箸同士をすりあわせて木くずを取っている。マナー違反なんだよなと思いながらチラチラと見ていると、左利きなのかお箸を左手に持って静かに、とても静かに口に運び始めた。日本人のようにズルズルと音を出さない。
その姿になぜか笑いを堪えるのが必死で。ニュージーランドでうどんに出会った事実と、日本食を食べる外国人の姿があまりにもシュール。そのうちお姉さんの旦那さんらしき人が合流して、この人もやっぱりうどんを注文していた。日本食は人気があるのだろうか。
昼食を済ませ、ニュージーランド国内線に乗り換えのため搭乗ゲートへ。ありとあらゆる人種が搭乗待ち中。春節の真っ最中だから、中国人らしき人も多い。搭乗開始時間の直前、ゲートから航空機のクルーに続いて女性警官と手錠を掛けられた年配の女性が出てきてビビった。こういうのって普通なのかな。
オークランド空港からクライストチャーチ空港へ
オークランド空港からクライストチャーチ空港に移動する飛行機は、国際線と比べて定員が少ないせいかこじんまりした印象。三人掛けの座席が通路を挟んで左右に配置。所要時間は約1時間半。クッキーまたはクラッカーとドリンクのサービスが付いてくる。いたれりつくせりだなぁ、本当に。
クライストチャーチ空港に到着後、専用バスでテカポ湖まで向かう。ここからは現地ガイドのIさん(女性)が加わり、ニュージーランドの概要を楽しく解説してくれる。
Iさんはニュージーランド在住7年目。20代の頃にイギリスを7週間かけて自転車一人旅をしたこともある猛者。とてもアクティブな人で、テカポに到着してからはランニングをしていた。パワフルな人だ!
ニュージーランドの道路は日本と同じ左側通行。バスなどから車窓の眺めを楽しみたいなら、進行方向に対して左側の座席がオススメ。旅を通じて感じたのは、ニュージーランドはイギリスとアメリカを足して2で割った感じ。住宅はオークランドのような都会を除いて、2階建ての建物が少ない。ほとんどが平屋建て。塀は低い。アメリカと似ているなと感じたのは、電線が少ない。ほとんどが地下に埋められているから、空が見えてすっきりした印象。
クライストチャーチでは2011年に大地震で多くの死傷者が出て、家を失った人もいる。日本人の死者も含まれている。郊外に大規模な住宅地ができていて、被災者が入居しているとのことだった。
クライストチャーチ空港からテカポ湖に向かう途中、ジェラルディンにあるキウイカントリーでトイレ休憩&ショッピング。ニュージーランドでは日本の働き方改革のように、バスのドライバーさんが一定時間運転する時には、指定された休憩時間を取る必要があるとのこと。ツアーではバス移動が多くあった中、分単位でこれは徹底されていた。
ニュージーランドのトイレは近未来的。特に便器の水を流すスイッチ。どこを押せば良いのかさっぱりわからない。銀色のボタンらしきものがある。あぁこれを押せばいいのか。観光名所のトイレはどこに行っても近未来的だった。
バスはテカポ湖へ到着した。その4につづく。