山男にゃ惚れるなよ

毎日1時間、5kmのウォーキングの成果を試すべく、近所で登山に挑戦してきた。
その名は極楽寺山、標高661m。
別名「天国に一番近い山」(←嘘)

<午前9時>
宮島サービスエリア

原付バイクで宮島サービスエリアに到着。
因みにここは、中国地方にあるSAとして初めて、スタバがオープンして話題になった。
今回駐輪した上り線とは逆の下り線なので、GWにでも行ってみよう。
登山口の前に10m程の階段があり、そこを登っただけで、動悸・息切れ。
ウォーキングの成果ゼロじゃん(笑)
前傾姿勢で重心を前に移動させながら足を踏みしめて歩く、という機会がほとんど無かったからか?
ウォーキングとクライミングは別モノであることをを痛感。

お地蔵さん1

お地蔵さん2
↑途中で登山者の無事を祈るかのように、お地蔵さんが鎮座。
 ナム~

休日ということで沢山の登山者と遭遇したが、ほとんど年配の方や高齢者であることに驚く。
もしくは自治会の子ども会や、公民館活動の一環としてちびっ子が団体でハイキングに来ている。
面白いのは、登山には「ルール」があることだ。

①すれ違ったらお互いに「こんにちは」と挨拶する
②ペースの遅い人は、ペースの速い人に声を掛けて道を譲る

こんなところにも社交性を持ち込むのが、人間なのだ。
それにしても、ブンブンと虫がうるさく纏わり付いてくる。
おそらく人が発散する熱と二酸化炭素に反応して近づいてくるのだろう。
汗は噴き出るし、暑いし、太ももはパンパンになるし、苦しい。
歩くのは大好きだが、苦しいと思ったのは本当に久しぶりだ。
<午前10時>
登り始めて約1時間後、ようやく山頂にある極楽寺に到着。
展望台から眺める風景が素晴らしい。

極楽寺山 山頂
↑山頂のプレート

宮島を望む
↑宮島を望む。手前の松の後ろに小さく見えるのが宮島。

広島市を望む
↑広島市を望む。画面中央の左端に小さく見える山が鈴が峰。

 その向こうは広島の中心地。

極楽寺本堂
↑本堂。神道式の2礼2拍手1礼で参拝しているおばさんがいた(←謎)

極楽寺の開祖は、行基(ぎょうき)。
全国に国分寺を建立することを発案した、奈良時代の有名なお坊さんである。
そして本堂を立派に改築したのは毛利元就。
広島にはゆかりのある武将だ。
本堂の裏にはキャンプ場と駐車場、そしてキャンプ場の管理棟がある。
どうやら今日は山開きの日らしく、セレモニーの準備中だった。

極楽寺山 山開き
↑垂れ幕

八重桜
↑満開の八重桜

たんぽぽ
↑道端に咲き乱れるタンポポも色鮮やか

亀の甲羅干し
↑甲羅干しのカメ軍団

キャンプ場ということで、クルマで来場した家族連れが多い。
それと、山菜採りに熱中するおじさん、おばさんも異常に多い。
ちょっと油断すると滑落しちゃいそうな絶壁に這いつくばって、必死になって採っている。
命は惜しくないのか!

<午後0時>
極楽寺から更に1kmほど山に入ったところに、アルカディア・ビレッジと呼ばれる宿泊可能な温泉がある。
今日の第2の目的は温泉なのだ。
温泉大好き、銭湯大好き。

アルカディア・ビレッジ
↑アルカディアのエントランス

人里離れた集落に突如出現する温泉!
絶好のレジャー日和ということで、そこら中で家族連れがビール片手にバーベQ。
いつかMINIに乗って、こういうことをやりたいね。
湯船からは、雄大な中国山地が遠くに見える。
露天風呂、バブルジェット、うたせ湯、サウナをひと通り体験。
暑くなったら湯船から出て椅子に座り、体に溜まった熱を放出する。
ボーっとしているこの時間が至福の時。
そしてまた湯船に浸かる。
この繰り返し。

<午後1時>
小一時間ほどしてから風呂から上がり、身体を拭いて着替える。
そして休憩室で水分を補給しながら、お昼寝。
ラリホー状態で無防備極まりない。
つくづく安全な国で良かったね、日本は。
筋肉もほぐれ体力も回復してきたので、併設されている「レストランあるかでぃあ」にて軽くランチ。

おにぎり&山菜うどんセット
↑おむすび&山菜うどんセット。550円也。

常連さんのおしゃべりに耳をそばだてると、どうやら最近レストランの運営会社が変わったらしく、以前と比べてメニューの数が減ったらしいことが分かった。
第3セクター方式で開発された施設なので、今じゃどこも経営が厳しいことは容易に想像できる。
きっとコスト削減の為に、メニューを集約したのだろう。
とは言え、おむすびは手作り感が出ているし、何よりお米がとても柔らかくて、口に頬張るとサラリとほぐれるところは合格。

<午後2時>
ランチを食べて元気いっぱい。
帰り道は登山道ではなく、国道433号線を廿日市方面にひたすら歩く。
ここでも、あちこちでクルマを停車して山菜採りに熱中する姿を見かける。
この国道が恐ろしくクネクネしていて、見通しが悪いと来たもんだ。
まるで頭文字Dに出て来そうな「峠のワインディングロード」で、場所によっては対向車が来たらすれ違うのが難しい。
ミニいろは坂と言えばいいのかな。(一方通行じゃないけど)

国道433号
↑そこら中に杉の木。でもスギ花粉のピークはスギたから余裕・・・なんちゃって(*^^)v

国道433号より宮島を望む
↑国道433号から宮島を望む。

<午後3時半>
途中、オリエンテーリング中のリトルリーグの集団と出くわしたりしながら、1時間半かけて宮島SAにたどり着く。
そう言えば、広島の山の土は白い。
それに対し、関東はローム層(富士山の噴火でできた地層)の影響で黒い。
初めて湘南海岸に行った時に、砂浜が黒いのでビックリしたっけ。
土の色を見て、あらためて帰郷を実感した一日だった。
さて、次はどこを登ってやろうかな~

4件のコメント

  1. 神仏習合ってことで(笑)
    新緑がきれいなこの時季、山歩きはよさげさなぁ。
    ワタシもどっか歩いてみるかな。

  2. >ねこさん
    神仏習合の人が多かったですよ。
    パンパンと2拍手するとかね(笑)
    山歩きはいいっすよ~

  3. 相変わらずすごいですね[絵文字:i-203]
    でもいい季節だしアップされてる写真を見てるとあたしもどこかに出掛けたくなります。
    ちなみにうちは昨日は音戸のツツジを見てきました。

  4. >はなさん
    音戸には母の実家があります。
    静かな港町ですよね。大好き。

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