池袋の新文芸坐にて故・市川崑監督の「東京オリンピック」を鑑賞。
1964年開催のアジア初の近代オリンピックの記録映像である。
競技に挑む選手の息遣い、走る音まで録音されていて実に素晴らしい。
それと登場する日本人がみな「昭和顔」なのがご愛敬(笑)
なんだか全員、サザエさんの世界から抜け出して来たみたいだ。
にしても、観客のおじいさんの割合が異常に高い。(定員270名の約9割)
おじさんではない、おじいさんである。
その昔、映画を見てました!って人だろうか。
休憩時間を利用してトイレに並ぼうとしたら、男性用トイレの前に長蛇の列が!
正確に数えてはいないが、最終的に100名近くいたのではなかろうか。
名画座ではシネコンにはないこういう光景が見られるからイイね。
映画鑑賞後、新宿に移動し十二社天然温泉に入浴。
ここのお湯は、なんと真っ黒。
浴槽の底が見えない暗黒温泉なのである。
あらかじめタオル(しかも黒)を持参していたので、あとはゆっくり浸かるだけ。
普段はシャワーばかりなので、たまには湯船にしっかり浸かって体中に血液を送り込まねば。
湯船に浸かる→のぼせた頭を冷やす→サウナに直行→半身浴
これを1時間ばかり延々とローテーション。
時間帯が早いせいか利用客もまばらだから、やりたい放題。
サウナに入って深呼吸をすると、肺の中まで焼けるように体中が熱くなる。
ボーっとした頭の中で、先日見たフェリーニの「8・1/2」をフト思い出した。
湯治に出掛けたグイドが白いシーツを頭に被ってサウナに入る場面。
それとサウナと言えばドリフのコント。
一般市民の加藤茶がサウナに入っていると、次から次へとTATOOをしたヤクザが入ってきてビビる。
腕だけ、背中、全身と次第にエスカレートしていくのだが、その度合いによって威張り方が異なってくるのが面白い。
また話が逸れてしまった。
体をタオルでよく拭いて、着替えてさっぱり。
ここでフルーツ牛乳を仁王立ちして飲む・・・のが夢だったのだが生憎無かったので、野菜ジュースを一気に飲み。
浴場に併設された畳部屋では、おじさん2人が気持ち良さそうに爆睡中。
ラリホ~を掛けられて、そのままホイミで眠らされたみたいだ。
いやーお陰で生き返ったよ。
ありがとう!
銭湯を後にして、新宿中央公園を抜け、都庁を仰ぎながら新宿駅南口に到着。
なんなんだこの人の多さは。
JR東日本本社前を通り過ぎ、高島屋の中にある東急ハンズで気温計を購入。
外よりも暑い我が部屋の気温をこれで測ってやる。
お前なんか測ってやる!
そうだ、ついでにテクノの中古CDを見て行こう。
Disk Unionで何枚か購入。
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どれも1,000円以下とお値段も手頃。
まずまずの収穫。
帰路、ホカホカに体が温まったと思ったら眠気も急に襲ってきた。
やっぱり温泉はイイなー。
体に黒い水滴が付くんだろうか?
って墨汁じゃあるまいし(笑)
でも何で黒いんだろうね。
東京オリンピックが映画になってるなんて知らなかったなぁ。
それにしてもいいコースだ!
こちらも「お前なんか測ってやる!」な暑さです。
焦げそう(~_~;)
>ねこさん
黒さの秘密を調べたけど分かりませんでした。
密かに味見したら何故かしょっぱかった・・・。
東京オリンピックは放映当時、「芸術か記録か」と論争になったくらいヒットしたそうです。
庶民にとってそんなことはどーでもいー。
面白けりゃOK。
室内の気温を測ったら33度もありました。
外は30度だってのに。