Techno Difinitive (1963-2013) / 三田格+野田努

テクノ・ディフィ二ティヴ (ele‐king books)
三田 格+野田 努
Pヴァイン
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図書館で借りて読了しました。

僕が大学生の頃、WEBが発達するまでは音楽の知識はもっぱらクラブのフライヤーと雑誌と書籍、つまり紙媒体から得ていました。
ちょうどテクノがワーッと盛り上がっていた時期でもあり、リスニングガイド的な書籍もいろいろと出版されていました。
その中でも雑誌として代表格なものがele-king。
日本初の本格的なテクノ雑誌!という触れ込みで、ボリュームのあるムックを夢中になって読んだものです。

その雑誌の編集長をされていた野田努さんが、音楽ライターの三田格さんと組んで執筆されたのがこの本。
僕の印象は、誤解を恐れずに言えばお二人とも「小難しい」(笑)

そんな「小難しい」お二人が書いている割にサクサクと読めるのは、1枚あたりのレビューの量が少ないからです。
1ページに平均3枚といったところ。
ここの部分は大いに評価したいですね。

で、肝心の内容ですがカールハインツ・シュトックハウゼンやジョン・ケージあたりの初期電子音楽から、つい最近(2013年)のダブステップまでの中で重要な音源を時系列で紹介しています。
個人的にはクラウトロック、シンセポップ、エレクトロ、デトロイトテクノ、ワープのAIシリーズ、そして(ハード)ミニマルまでの1970年代から90年代にかけての音源に心惹かれます。

クラフトワークやYMOなどの超基本を押さえつつ、リエゾン・ダンジュルーズ、DAF、デアプランなどのノイエ・ドイッチェ・ヴェレ、さらにはUKのニューオーダー、デペッシュモードなどもちゃんと紹介されています。
広く浅くがモットーと思われますので、ディープなファンにとってはやや情報量が少ないかな?と思われるかもしれませんね。

多少耳の肥えたリスナーからすると、どうしても「なぜあの音源は収録しなかったんだ!?」みたいな観点で読んでしまいがちなんですけど、つい最近電子音楽に興味を持つようになって、電子音楽の歴史をサクッと知りたいと思っている人にとって、入門書としてはなかなか良いのではないでしょうか。

ここに紹介されている音源を買って聴くもよし、検索して試聴するもよし。
多少「小難しい」ですけどね(笑)

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