第1回 広島電子音楽博覧会に参加しました

2014 WINTER DENPAKU フライヤー

第1回広島電子音楽博覧会に参加しました。(2014年1月12日@ヲルガン座
広島発のシンセをはじめとする電子音楽をテーマとした音楽イベントということで、告知されてから大変楽しみにしていました。
私が参加したイベントは、以下のとおりです。

1)ジャン=ジャック・ペリーのドキュメンタリー映画上映会&トークライブ
2)松前公高氏『アナログシンセサイザー基礎講座~MS20で学ぶ初めてのシンセ』
3)電子楽器ライブパフォーマンス

それでは順番にレビューしていきましょう。
1)ジャン=ジャック・ペリーのドキュメンタリー映画上映会&トークライブ

まずはモーグシンセでさまざまなカバーをして名声を上げた、ジャン=ジャック・ペリー氏のドキュメンタリー映画の上映会。
タイトルは「Life, Laughter and Loops」。
つぎに岐阜を中心に活躍されている赤松武子さん(Craftwifeというユニットで活動中)をゲストに迎え、フリップミュージック店主の沖本さん、津田マイクさんを交えてフリートークをされました。

ペリーはフランスで生まれ、ドイツ人のガーション・キングスレーとコンビを組んでアメリカでシンセ音楽を発表して有名になり、コンビ解消後フランスに戻ったという面白い経歴を持っています。
ペリー&キングスレーとして一番有名なのは、ディズニーランドのエレクトリカルパレードの原曲といわれた「バロック・ホーダウン」ではないでしょうか。

さらにペリーと広島には不思議な縁があります。
地元の食品メーカーCMに、ペリーの曲が原曲とおもわれるシンセフレーズが使われています!

赤松さんが会場で挙手アンケートを取ったところ、お客さんの8割が知っていました。
(もちろん私も知っていますw)
ヒロツクの〜子持ち昆布〜♪

赤松さんは電子音楽が大好きで、ふとしたきっかけでペリーの曲を知りいろいろ掘り下げっていったそうです。
そんな時にこのドキュメンタリー映画の存在を知りました。
しかし、それは英語版。
なんとか日本語版を作りたいと思いたち、独力で日本語の字幕を作ってしまったとか!
並々ならぬ情熱に頭が下がります。

ペリーから赤松さんに届いた直筆の手紙も紹介されました。
冒頭に”Dear Takedo”と明記されていますw

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フランスに戻ったペリーは、アメリカ時代の功績が全く評価されなかったそうです。
著作権フリーの音楽素材をホソボソと作りながら、何とか食いつないでいたらしい。
その時の素材の一部が、先述のヒロツクCMに使われたということなんですね。
その他の素材は1970年代の日本アニメにも多数使われたようです。
これは大変興味深い!

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ペリーは80歳を超えているものの、とにかく元気で明るい姿が印象に残りました。
エディット・ピアフなどフランスのアートシーンの錚々たるメンツと面識があり、本当にすごい。
すごいとしか言いようがない。

フリップミュージックさんの店内で、ペリーのパネルが当日限定で展示されていました。

2)松前公高氏『アナログシンセサイザー基礎講座~MS20で学ぶはじめてのシンセ』

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松前公高さんは近年ではアニメ「キルミーベイベー」の音楽のほか、「おしりかじり虫」も担当された有名なミュージシャンです。
私にとってはキーボードマガジンで連載を持っていらっしゃった頃からのファンで、そんな方が目の前にいること自体ドキドキものでした、ハイ。
シンセの音作りの仕組みを料理にたとえて非常に分かりやすく解説。
知識が全くない人に仕組みを教えるのって結構むずかしいんですよね(経験アリ)

オシレーター → フィルター → アンプ
【素材】 → 【調理】 → 【盛り付け】

なるほど!
一番肝になる箇所の解説はうまいなーと思いました。
LFOを使ったモジュレーション効果をお客さんに答えを振るなど、会場全体の空気をあたためるのも上手。

そして最後にはMS-20とシーケンサーを使ったミニライブを披露。

シンセを弾きながら、ツマミをいじなりながら、シーケンサーをいじりながらと大忙し。
見ていてすごかったんですけど、この後のふらんす座でのライブはもっとすごかったんです!

3)電子楽器ライブパフォーマンス

軽く夕食を十日市アパートでとってから、すぐ上の階のふらんす座へ。
すでにライブは始まっていました。

■UNYO303さん

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DOEPHER A-100のアナログモジュラーシンセを使って、リアルタイムでツマミをいじりながらウニョウニョビキビキ。
音と連動してピカチュウの目がピカピカ☆
怒涛の轟音で最後を締めくくりました。

UNYO303さん曰く、最後はシンセが暴走したんだとかw

ライブ終了後、808系のキックとスネアをどうやって出力していたのかを知りたくて質問しました。
A-100には808、909系の専用モジュールがありそこから出していたとのこと。

モジュラーシンセのサイズとしては、ROLAND SYSTEM-100Mくらい。

小さいのにものすごく音が太いのは、やはりアナログモジュラーシンセだからからか?
目の前でモジュラーシンセのライブを見たのは初めてだったので、ただひたすら感激していました。

■小林義男さん

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まずは松前さんと同じく、モジュラーシンセMS-20を使ったパフォーマンス。
ギターシンセサイザーを駆使しMS-20の豊かな表現を余すことなく引き出す。
ギターシンセは存在は知っていたものの、実演を目にすることはこれまた初めて。
美しい。
アナログシンセってここまで美しい音色を出すことができるんだ!
そう思わせるパフォーマンスでした。

そのほかSH-101、SCI PRO-ONE、SCI SIX-TRAX、YAMAHAストリングシンセなども使用されていました。

■松前公高さん

さきほどのMS-20を携え、ふたたびリアルタイムパフォーマンス。

これがとにかくカッコ良かった!

目の前1メートルの距離で、小さなアナログシンセを手足のように使う松前さん。

往年のキース・エマーソンのように鍵盤を叩きながらツマミをガシガシ。
MS-20の魅力を最大限に引き出していました。

仮に自分がMS-20を触ったとしても、ここまで多彩な音を出せないでしょう。

同じ機械を操作しても、出てくる音は全く違ってくるわけで。
写真にたとえるなら、どんなに高価なカメラを買って使っても、ド素人とプロとでは撮れる写真の質が全く異なってくる。
つまりは機械は使う人次第。

それを実感しました。

書きたいことは沢山ありますが、ひとまずここまで。
願わくば第2回の開催を切望します(^^)

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