Snow Globe / Erasure

 

Snow Globe [帯解説・歌詞対訳付 / ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (TRCP147)
Erasure イレイジャー
MUTE / TRAFFIC (2013-11-06)
売り上げランキング: 2,292



01. Bells Of Love (Isabelle’s of Love)
02. Gaudete
03. Make It Wonderful
04. Sleep Quietly
05. Silent Night
06. Loving Man
07. The Christmas Song
08. Bleak Midwinter
09. Blood On The Snow
10. There’ll Be No Tomorrow
11. Midnight Clear
12. White Christmas
13. Silver Bells
14. Gaudete – Acapella*
15. Sleep Quietly – Maps Remix*
*日本盤ボーナス・トラック

イレイジャーの日本盤がリリースされる。
それだけで本当にうれしいのはなぜでしょうか?

彼らの日本盤が最後にリリースされたのが2007年(今から6年も前!)
今回リリース予定を知った時、日本盤はリリースされないだろうとサッサと本国UKの販売元のLexer MusicでUK盤をオーダーしました。
しかも数量限定の初回限定盤を。
そうしたら知り合いから日本盤がリリースされるかもしれないという情報をいただき、よく調べたらどうやらその公算大ということが判明。
日本盤の売上に少しでも貢献したくて、大変申し訳なかったのですがキャンセルして日本盤オーダーに切り替えました。
Lexer Musicの担当者には日本盤を買いたいからと、しっかりフォローを入れたのは言うまでもありません。

今回日本盤リリースの日本でのディストリビューターとなったTraffic Labelさんに、まずは感謝の言葉を捧げたいと思います。
本当にありがとうございます!

それくらい期待度が高く、待ち望んだアルバムでした。
このアルバムのメインコンセプトは、ジャケットのアートワークやアルバム名からもわかるようにクリスマス。
一年で一度、誰もがやさしい気持ちになり、ウキウキするこのシーズン。
アンディの透明なボーカルにヴィンスのぬくもりのある電子音が絡み、得も言われぬ極上のシンセポップを聴かせてくれます。

何度も何度も聴いてみて、彼らの根幹にあるものがデビュー以来まったくブレていないことに改めて気づかされました。
「基本は気持ちいいメロディなんだ。」
これはヴィンスが繰り返しインタビューで語った言葉ですが、今回もまさにその言葉通りです。

日本盤の解説にも明記されているように、音楽性は変わらなくても彼らの周囲の環境は確実に変わっているようです。
ヴィンスはガールフレンドとアメリカに移住し、子どもが生まれました。
アンディは長年のゲイパートナーであったポール・ヒッキーをHIVで失っています。
アンディのボーカルににじみ出る憂いは、悲しみなのかもしれません。

ここで気に入った曲をいくつかピックアップしてみましょう。

Loving Man

彼のクセがたくさん詰め込まれた曲です。
シンセ、リズム、コード進行などパッと聴いて彼の曲だとわかります。
アンディのボーカルを一番良く理解しているのもヴィンス。

There’ll Be No Tomorrow

AメロがRobert Marlowの”The Face of Dorian Gray”にそっくりな軽快でポップな曲。
聴いていて元気なる曲が好きです。

Silver Bells

父が原曲が大好きで、クリスマス前によくカーステでかかっていました。
街を行き交う人々のウキウキした気持ちが伝わってきます。
アンディの幾重にもレイヤーされたボーカルを引き立たせるヴィンスのシンセの使い方が、まるでシンセポップの見本のようですね。
サンタの存在を純粋に信じていた、遠い昔の子供の頃を思い出しました。

なんでこんなに自分にしっくり馴染むのかと思ってライナーノーツを眺めていたら、ギャレス・ジョーンズとの共同プロデュース。
元レーベルメイト(MUTE)のデペッシュモードとも大変縁の深い人選です。
むむむ、やるな!

という訳で、今年選ぶマイベストアルバムにはれてノミネート決定です。
ヴィンスやアンディについて語るとエンドレスになるので、今宵はこれまでに致しとうございます。

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