女優・中川安奈さんの思い出

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中川安奈さんは、ずっと心に残る女優だ。
2014年、突然の訃報に驚いたのも、つい先日のように思う。

最初に知ったのは映画「敦煌」。
当時、自分は広島から関東に引っ越してきたばかりで、右も左もわからない学生だった。

父に連れられて観に行ったのだが、思春期特有の「親と一緒に出掛けるのは恥ずかしい」という気持ちからか、嫌々見た記憶がある。

中川さんはウイグルの王女役。
彫りの深い、エキゾチックな顔立ちで、ツンデレっぽい言動ながら漢人である主人公・趙行徳に惚れる演技が強烈に心に響いた。

ずいぶん後になって知ったのだけど、これがデビュー作。
映画のイメージソングも歌い、写真集も発売していたという。

このエントリのメインビジュアルにあるのは、そのイメージソングを収録したシングルレコード。
8cm CDもリリースしたらしいので、これはいつの日か手に入れたい。

今になって思うのは、デビュー作にも関わらず確実に実力があったということ。
声のトーンは少し低め。
どこか日本人離れしているなと思ったら、祖母がドイツ人のクオーターということが判明。

そうか、あの白い素肌もお祖母様ゆずりだったのかもしれないな。

大学時代、好きな映画女優の出演映画を片っ端から見ていた時期があった。
当時はVHS、LDといったメディアがまだギリギリ残っていた時代。
レンタルビデオ店も健在だったし、中古で安く手に入れて見ることが出来たのだ。

中川さんの出演作品も貪るように見まくっていた。

オムニバス映画「僕が病気になった理由(わけ)」の「ハイパーテンションロード」で、大竹まことさんとの掛け合いは絶品。
「敦煌」でデビューしてまだ間もない頃のはずだったが、コメディもできるだなと驚いたことを覚えている。

「ふたりだけのアイランド」
これはほとんど記憶にない。新婚で無人島をサバイバルするストーリーだったような気がする。

「Aサインデイズ」
10回以上は見ただろうか。
沖縄ロックの女王、喜屋武マリーさんの半生をモデルにした映画。
中川さんが歌う洋楽は正直あまり上手くなかったけど、ここで覚えた歌は数多くあり。
Born to be wild, Suzie Q, Do you wanna dance?
初々しく瑞々しい中川さんの演技には、何度見ても引き込まれる。

西洋人っぽい顔立ちのせいか、モダンな貴婦人や未来人といった、どこか浮世とかけ離れた役柄が多かったように思う。
また「徹子の部屋」に出演した際、ご主人の栗山民也さんとは旅先ではお互い自由行動で、集合時間と場所だけ決めて、あとは一人で行動すると言っていたのがなぜか印象に残っていて。
あまりベタベタせずに、ちょうど良い距離を保って生きていたのかもしれない。

後年、映画やTVよりも舞台中心に活動されていたという。
舞台はすべてが「生」で進行していく。やり直しがきかない。
そんなプレッシャーの中で、中川さんはどんな思いで舞台に臨んでいたのか。
もし生きていたら、ぜひ聞いてみたいものだ。

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