東京で考える、ふつうの広島

平和大通り

※このエントリはふつうの広島 Advent Calendar 2015の12月5日分として投稿されたものです。
前日はUemmra3さんでした。

都内に住んで1年弱。
自分は方向感覚が鋭い方だと自負していた。
でも、ふと方角を見失う時がある。

なぜだろう?

そうか、周りに山が見えないからだ。

広島市内の相生通りや平和大通りから東西を望むと
はるか向こうに山が見える。

少し南に視線を移すと黄金山が見えるし、
比治山が見える時もある。

身体の中のGPSが
山が見える方向と距離によって
自然と自分の現在位置を計測しているのだ。

高村光太郎の名著「智恵子抄」で、
妻の智恵子は
「東京には空が無い」とつぶやいた。

それにならって言えば、東京には山がない?

いや、東京にだって山はある。

たとえば高尾山。

週末ともなれば、JR中央線や横浜線には
リュックを背負った元気な年輩の方が
高尾山を目指してたくさん乗車しているではないか。

たとえば箱根山。

東京なのに箱根?
あるんですよね、新宿戸山公園の中に。
標高が、たったの45mの箱根山が。

新宿戸山公園 箱根山登山口

ただ、どちらの山もコンクリートの壁に阻まれて
方角を把握するためのランドマークとは言いがたい。

だから、広島でふつうに見ることができる山の風景は
自分の心の中にまず第一に湧いてくる広島のイメージだ。

近い将来、イメージではなく
また直接目で見ることができるようになる日が来るかもしれない。

そう、近い将来のうちに。

明日は、あかぎたかしさんです。

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