奈良の春日

家族内でのキャラクターは、姉弟がいると非常に分かり易い。
父方の親戚大集合の今は、それを見極める絶好のチャンス。

各人のキャラクターはこんな感じ。
母(自分から見て祖母)→女王様、サッチャー元首相的「鉄の女」
長女(叔母)→母をサポートしつつ上手にコントロールする肝っ玉母さん
長男(父)→頑固で博学
次男(叔父)→末っ子らしい楽天家でやんちゃ坊主

普段の父の姿と、家族の中にいる父の姿が異なっていて、「きっと小さい頃はこんな子どもだったんだろうな」と思わせる風景に出くわす。
台湾から復員して無一文からのし上がってきた苦労人一家なので、みな勉強家で好奇心が強く、向上心が強い。
全員に共通しているのは、海外経験が豊富ということ。
叔母は食品担当の商社マンの妻としてタイに滞在し、徹底的に料理の腕を磨いたそうだ。
叔父も日用雑貨品の商社マンとして、アジアを中心に買い付けに回り、口癖は「海外駐在に飽きた」。
父はカーデザイナーの現地駐在員として、北米での勤務経験がある。
んで、3人とも口をそろえて言うことが「海外に出たことで日本が非常にちっぽけに見えた」。

東京、大阪、広島の物理的な距離なんか大したことがない。
文化が多少違えども、そんなことはどーでも良くなった・・・と。
海外に行く行かないは別として、巨視的な視点から見ることが大事だなーとフト思った。

採用見送りのメールや連絡を受け取るたびに自己嫌悪に陥るのは、当然のことだろう。
将来に対する不安がいっぱいで、夜眠れないことだってある。
でも、苦労してきた人を前にすると、自分の不安はそれと比較すれば取るに足らない、小さなものかも知れない。
無職ながら住む家があって、3度の食事が取れて、暖かい布団で眠ることができる幸せ。
まずはそのことに感謝しなくちゃいけない。
早く独立したい気持ちは強い。
だが、焦ってはいけない。
人生の中で今ほど家族や死、そして自分の過去・現在・未来を考える機会はないだろう。
そしてこの実家で過ごした期間は、死ぬまで忘れないと思う。

奈良のお土産
↑叔父の奈良のお土産。強烈なネーミングに一同爆笑。

2件のコメント

  1. 鹿の○○・・ワタシも初めて見た時は笑ってしまいました。
    というか大胆やなーと感心したというか(笑)
    経験豊かな先輩方の話。
    心の風向きが変わるかもしれないね。

  2. >ねこさん
    昨夜の夢に叔母が出てきて、これまでの自分の人生を振り返り説教されました。
    優しくも厳しい叔母らしい叱り方でした(笑)

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