TM NETWORKでダンスミュージックに急接近していたちょうどその頃、テクノに出会った。
折りしも日本では電気グルーヴが伝道師の役割を果たして国内、国外のアーティストを幅広く紹介していた。
またソニーが「テクノマン・キャンペーン」と称し、ヨーロッパのレーベルを中心に積極的に国内盤をリリースしようとしていた時期でもあった。
たしか最初に買ったテクノらしきものは、ケン・イシイの「ジェリー・トーンズ」だったと思う。
まだ通い始めたばかりのHMVに、スコープを付けた男のアップが載っているジャケットが沢山並んでいたのをよく覚えている。
ダンスものを意識して買ったのに、四つ打ちは「EXTRA」のみで他の曲はなんだか抽象的過ぎてガッカリした。
そうこうしているうちに石野卓球と野田努の対談形式の本、その名も「テクノボン」を購入。
これは我がテクノ人生の中で最初のバイブルとなる。
クラフトワークからエイフェックス・ツインまで、テクノの起源から(当時の)最先端までを網羅しており、巻末のアーティストとディスコグラフィーのメモを常に持ち歩き、毎月中古CDを買い集めたものだ。
多い時には月間10数枚以上も買っていたので、自宅のCDが爆発的に増殖していった。
もう完全にテクノCDジャンキー状態である。
そんな生活が約2年間続いた。
テクノマン95ですね。
エレキングも読んでたし、私もテクノ漬けな高校生活だったなぁ。
功罪はいろいろありますが、ソニーがテクノを主導したのは、いろんな意味で良かったと思っています。
わたしはこれがテクノへの入口でしたので、尚更そう思います。